スキットルボトルの楽しい使い方!洗い方、お手入れ方法も併せて解説

スキットルボトルとは、ジン、ウォッカ、ウイスキー、テキーラなどアルコール度数の高い蒸留酒を入れて携帯するための水筒のことです。
携帯しやすいように薄型になっています。英語ではヒップフラスコといいますが、その名の通りズボンのお尻のポケットに入れた際にお尻の形にフィットするよう、緩やかに湾曲しているところが特徴です。
旅行や登山に持って行くのに便利なアイテムなので、なかにはキャップと本体がストラップでつながるタイプのものや、キャップが二重になっていて外側のキャップをショットグラスとして使用できるタイプのものもあります。
アウトドアで使えるように丈夫な金属製のものが多く、携帯に便利なようコンパクトで200mlほどの容量のものが多いです。

 

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スキットルというのは18世紀にイギリスで流行した、ピンをボールで倒すスポーツの名前で、ボーリングの起源といわれています。
このスキットルをしながらウイスキーを飲んでいた・・・というわけではなく、単純にスキットルのピンの形に似ていることから「スキットルボトル」と呼ばれるようになったといわれています。

 

スキットルボトルの使い方

スキットルボトルの素材にはピューター、銀、ガラス、ステンレス、チタン、プラスチックなどさまざまなものがありますが、お茶や水ではなく、基本的には蒸留酒をアウトドアで楽しむためのアイテムです。
ですので、ハイキングや登山などのアクティビティの際にお酒を携帯したい人向けの、大人用の水筒ともいえます。
一人のときはそのまま口を付けて飲んでもいいですし、ウイスキーカップなどを一緒に持って行って何人かで楽しむこともできます。

 

スキットルボトルは金属製で中身が見えません。また、口が狭いので中にお酒を入れるときは直接ボトルから注ぎにくく、漏斗や計量カップを使わないとこぼしてしまうこともあります。さらに口が狭いため、スキットルボトルの内部が洗いにくく、雑菌が繁殖しやすいお酒は入れないようが無難です。ウォッカやウイスキーなどの雑菌が繁殖しにくいアルコール度数の高い蒸留酒だけを入れるようにしましょう。同じお酒でもアルコール度数の低いワインや日本酒などはあまり入れない方がよいです。なお、アルコール度数の高い蒸留酒でも、直接口を付けて飲んでいると雑菌は繁殖してしまいます。蒸留酒の品質を長く保つには、ウイスキーカップなどを別に持って行くのがよいでしょう。また、中をゴシゴシ磨いて洗浄することができないので、ウイスキーなどにおいの強い蒸留酒はそのにおいがなかなか取れません。いろんな種類の蒸留酒を入れ替えたい場合は、あらかじめそのことは念頭に入れておいてください。
このように使用用途が限られているため、実用性だけを考えれば使いやすさは普通の水筒に軍配が上がります。スキットルボトルは雰囲気を楽しむ水筒なので、購入するときは値段よりも「デザインと性能が自分の好みに合っているか」で選んだ方が失敗しません。
スキットルの性能でいえば、丈夫で金属臭もつかない「チタン製」が一番上ですが、価格も高めになります。

 

陸ではなく、空の旅のお供にも

金属製のスキットルボトルは国内線のJALとANAの飛行機には持ち込んで、機内でも楽しむことができます。
飛行機の手荷物には金属や液体の容量など厳しい規定があるので、お酒を入れた水筒なんて持ち込めないのではないかと思ってしまいそうですが、スキットルボトルには危険性がないので持ち込み可能です。最近増えている格安航空LCCは、持ち込みはできても機内飲酒不可の場合もあるので、あらかじめ調べておきましょう。例えばピーチはANAとJAL同様に機内持ち込み&飲酒OKですが、バニラエアとジェットスターと春秋航空は持ち込みはOKでも飲酒は不可となっています。
一方、国際線の場合は要注意です。液体の容量100mlまでという規制があるため、機内に持ち込めない場合があります。
ただ機内持ち込みができなくても、手荷物として預けることは可能なので、旅先の海外で蒸留酒を携帯するという楽しみ方はできます。
とはいえ、国によっては公共の場所での飲酒が禁じられているところもありますから、海外旅行に携帯する場合は事前によく確認しておきましょう。

 

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スキットルボトルの洗い方&お手入れ方法

まず、銀製やステンレス製のスキットルボトルには、塩素系の漂白剤は錆の元になるのでNGです。塩素と反応して黒ずみができてしまいます。
ステンレス製ボトル用の洗浄には粉末の洗浄剤を使いましょう。洗浄剤のなかにはタブレット状のものもありますが、口の狭いスキットルボトルの中に入りません。
以下、スキットルボトルの中の汚れを落とすための具体的な洗い方をご紹介します。
基本的には、中から変な臭いがしない限りは、熱湯を注ぎ込んですすぐだけで十分です。
ステンレス製やチタン製なら錆びにも強いので、これだけで十分清潔を保てます。
ただし、ピューター製のものには熱湯を使用しないでください。ピューターとは、90%以上の錫に、銅、アンチモン、ビスマスのいずれかを使った合金ですが、これは柔らかいうえに熱伝導率が高いので、熱湯を入れると変形してしまうことがあります。ピューター製のスキットルボトルの場合は、必ずぬるま湯ですすぐようにしてください。

 

変な臭いが中からする場合は、まず沸騰した熱湯で中をすすいでから、同じ容量のホワイトビネガーとお湯をスキットルボトルの半分ほどまで注ぎます。
ふたを閉めて数十秒間強く振った後に、再度熱湯で洗浄するとたいていのにおいは取れます。
また、中に砂を入れて力強く振って汚れを取るという方法もあります。もちろん砂といってもその辺にある砂ではなく、ペットショップにある熱帯魚の水槽用の砂のような清潔な砂です。砂の粒子がスキットルボトルの内面にこびりついた沈殿物や腐食物を落とすのに効果があります。砂を出した後は熱湯でよく洗浄し、最後にアルコール度数の強烈に高いウォッカでも入れてすすげば、スキットルボトルの中の不純物はすべて除去できるでしょう。
「口を付けるものに砂を入れるのはちょっと・・・」という場合は、卵のカラを細かくしたもので代用してもOKです。

 

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